「ダイスケ君、起きて」
その一言から僕の出産は突然始まりました。
何気ない朝になるはずが一生忘れられない一日に変わった瞬間です。
この記事では奥さんの突然の破水から出産を終えるまでを「不器用パパ・ダイスケ」として感じたことを書いています。
これから出産を迎える方への参考ストーリーになれば嬉しいです。
結論として、出産当日は“事前準備とパパの動き方”がとても大切だと感じました。
突然の破水で始まった出産当日
始まりは早朝5時。
奥さんが僕の肩をトントンと叩いて起こしました。
寝ぼけながら奥さんに「どうしたの?」と聞くと、
「なんか水みたいなのが少し漏れてきたの。心配だから病院に連れて行ってくれないかな」
と告げられました。
僕は一気に目が覚めて「わかった、すぐ行こう!」と伝えました。
このときは2人とも破水しているとは思っておらず「何事もなければいいね」と話しながら着替えをすませ、事前に用意していたグッズを持って車で病院へ向かったのです。
道中では普段あまり見かけない大型トラックがたくさん走っていて「こうやって物流が回ってるんやね」と、目の前の光景を話ながら運転していました。
そのまま無言だと奥さんが不安に思うかな?と思ったので、車内では会社の出来事を話しました。
ただ僕の内心では「早く病院に着かないと」という焦りと、朝飛び起きた興奮もあって少し運転が荒くなっていたと感じています。
事故が起こると元もこうもないので、病院へ向かう際は安全運転で向かってくださいね。
病院で告げられた「このまま出産になります」
病院に着いたのは6時くらいでした。
病院の玄関は閉まっていたので、インターホンを鳴らすと夜間スタッフの方が対応してくれました。
そして奥さんは診察室へ、僕はロビーで待機するように指示が。
ロビーは誰もおらず真夜中の空間だったので、どこか現実感がなく「これが夢だったらすごいな」と待機中に思ったりしていました。
しばらくすると看護師さんから呼ばれ、
「破水しているので、このまま入院・出産になります」
と告げられました。
前日の検診で「問題なく順調ですよ」と言われていたこともあって正直かなり驚きました。
そして万が一に備えて準備していた荷物を全部看護師さんへ渡して、出産が始まったのです。
病院での過ごし方と、ゆっくり流れる時間
これからの分娩の流れについて説明を受けた後に、促進剤を使いながら出産に向けて進めていくことになりました。
陣痛が本格的に来るまでは少し時間があったので、その間は奥さんといろいろな思い出話をして過ごしました。
これまで2人で行った場所の話や、将来の生活のこと。
最後の夫婦だけの時間はとても流れがゆっくりで、今思えばとても大切な時間だったなと感じています。
陣痛が本格的に始まるとそんなことは言ってられないと思いますが、旦那さんはできるだけ奥さんのそばにいて話をしてあげてくださいね。
ペットボトルの水を求めて
奥さんに「何かしてほしいことある?」と聞くと、
「ペットボトルにストロー付きのキャップをつけてほしいなあ」
と頼まれました。
それは奥さんが事前に百均で用意していたグッズで、寝ながらペットボトルの水を飲めるようにするものでした。
そこでさっそく取り付けようとしましたが、装着できません。
ネットで調べてみると、ペットボトルの種類によって合う・合わないがあるとのこと。
どうやら「いろはす」は使えるらしかったので、病院内の自販機を探していると偶然売っているのを発見しました。
部屋に帰って、いろはすへキャップを取り付けると無事に装着できました。
後から感じましたが、出産のために準備したものは一度試しておくことがオススメです。
僕のケースはうまくいきましたが、モタモタしてしまうとそれだけで奥さんは不安な気持ちになりかねません。
奥さんから知らされていないものは難しいですが、
「僕が何か知らされていない用意してくれてるものはあるかな?」
と事前に聞いておく方がいいと思います。
出産当日は時間との戦いになるので、ぜひ旦那さんは実践してくださいね。
朝食と昼食は病院内の食堂で
早朝から家を出てきたので、僕と奥さんは何も食べていませんでした。
奥さんは出産でご飯はもう食べられなくなったのですが、僕は食べれる状況にありました。
しかし奥さんが目の前で険しい顔しながらがんばっているので、僕から「朝食を食べてくる」とは少し言いづらかったです。
一応それとなくご飯の話題を出していたら奥さんに気づいてもらえたので、朝食と昼食はそれぞれ無事に食べれました。
そこまでしなくてもいいかもしれませんが、念のため奥さんが「ご飯食べてきたら?」と言ってくれるまで待った方が無難です。
待機中にビデオレターを撮影
その後「規定量の促進剤を打っても赤ちゃんが降りてきていない」
と担当医さんから知らされて、自然分娩から帝王切開への変更が決まりました。
僕は病室で待機することになり、奥さんが術後に戻ってくる部屋へ案内されました。
部屋での待機中に時間をどう使おうか考えていたとき、ネットで他の人が何をしていたか調べていると「ビデオレターを撮っていた」という話を見つけました。
「ビデオレターなら今の心境や、当時の状況を子どもに見せられるなあ」
と思いスマホを手に取って、そのときの気持ちをそのまま話しました。
奥さんへの感謝、子どもへのメッセージ、今の自分の気持ち。
話しているうちに感情が溢れてきて、気づけば涙が出ていました。
術後にですが、奥さんにビデオレターを見せたときに
「泣いてるやん」
と笑われましたが
「いい思い出になる、ありがとう」
と言って奥さんも泣いて喜んでもらえたのが印象に残っています。
「やってよかったなあ」
と思えた瞬間でした。
手術終了
しばらくして、看護師さんが部屋にきて無事に手術が終わったことを伝えられました。
部屋に戻ってきた奥さんに
「お疲れさま、がんばったね」
と声をかけると、
「ありがとう、生まれたよー」
と顔を歪ませながらニッコリしました。
「赤ちゃん、めちゃくちゃかわいかった。早くダイスケ君にも見てほしいなあ」
その言葉を聞いた途端に、安心と嬉しさが一気に込み上げました。
のび太の結婚式前夜に出てくるセリフで「僕の血を受け継いだ生命が誕生したと思ったら、感動しちゃってね」という言葉がピッタリでした。
子どものときに読んだセリフが
「ああ、こういう感じだったんだなあ」
と実感できた瞬間です。
初めて抱っこした瞬間
しばらくして赤ちゃんが部屋に運ばれてきました。
初めての抱っこは正直ぎこちなくて、奥さんに「もっと丸く包むようにしてよー」と笑われました。
それでも腕の中にいる自分の命を感じたとき、言葉では言い表せない感情が込み上げてきました。
気づけば涙が出ていて、奥さんに「ありがとう」と伝えていました。
奥さんも「こちらこそありがとう」と涙していました。
これからのことを話し合う
その後は赤ちゃんを抱っこしながら、今後の話をしました。
役所への手続き、会社への連絡、そして名前のこと。
突然の破水で予定よりずいぶん早く生まれたこともあって、名前はまだ決まっていませんでした。
しかし届出は2週間後まで大丈夫だったので、名前はもう少し考えようとなりました。
こうした現実的な話も含めて、「親になる」という実感が少し湧いてきた気がします。
晩ご飯はカップ焼きそば
部屋で奥さんや子どもと滞在できる時間はあっという間にすぎました。
帰り際に奥さんから「今日は無理せず外食ですませてね」と言われました。
最初は寿司や中華にしようかなあと考えましたが、家に今朝食べようとしていた作り置きの味噌汁や炊きっぱなしのかやくご飯があることを思い出しました。
どうしようか迷いましたが、結局コンビニでカップ焼きそばとフランクフルトを購入。
家に帰ってから朝ご飯とカップ焼きそばを食べながら奥さんとLINEでやり取りをして過ごしました。
お酒はいつ何が起こるかまだわからなかったので、やめておくことに。
「今日は激動の1日だったなあ。」
布団に入って部屋の天井を眺めながら、今日あった出来事をぼんやりと思い出していると、いつしか夢の中へと吸い込まれていきました。
こうして僕の出産体験は終えたのです。
これから出産を迎える旦那さんへ
出産は何が起こるか本当にわかりません。
だからこそ準備はできるだけ早めにしておくこと、そして当日はできる限り奥さんのそばにいることが大切だと感じました。
実際、僕の知り合いで出産当日にパチンコへ行ってバレた旦那さんは、いまだにその奥さんから怨みつらみ言われています。
出産のときの記憶は、良くも悪くも強く残るものです。
ぜひ出産の時間は奥さんと子どものために全部使ってあげてください。
まとめ
出産は予想通りにいかないことばかりでした。
それでも、あの日の出来事はすべてが大切な思い出になっています。
これから出産を迎える方にとって、僕の体験談が少しでも参考になれば嬉しいです。

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